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MB(メノナイト・ブレザレン)とは

 

わたしたち、メノナイト・ブレザレンというキリスト教会は、歴史的には平和的再洗礼派(アナバプテスト)で、スイス兄弟団(スイス・ブレザレン)の流れを汲む教会です。第二次大戦後、北米のメノナイトブレザレンの群れから遣わされた宣教師たちによって、今のわたしたちがあります。わたしたちの教会の主な特徴としては、以下の3点があげられます。

1. 聖書的

わたしたちは、ただ聖書を誤りなき神の言葉、信仰と行動の基準として信じるだけではなく、教義、礼典、生活そのものが聖書的であろうと心がけ、神の御心にかなった教会をつくることと、キリストの弟子にふさわしい生活をなすこととを心がけます。

2. 宣教的

クリスチャンに対するイエス・キリストの至上命令は、福音の宣教です。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」との主の御言葉をおぼえて、祈り労します。

3. 平和的

神が何ものにもまして望みたもうものは愛の実践ですが、神に対する愛は教会内においては兄弟愛となり、また、教会外においては隣人愛となります。わたしたちは、この大切な戒めである愛を実践するところから絶対平和主義、また、非戦論の立場をとっています。

 

メノナイト・ブレザレンの歴史

16世紀に起こった宗教改革運動。ドイツのマルティン・ルターで有名なこの運動は 、ヨーロッパ各国に広がりました。人々は信仰の土台を、儀式や教会の権威にではなく、聖書(神の言葉)そのものに求め、プロテスタント・キリスト教会が誕生しました。この宗教改革運動のさなか、《再洗礼派》 (アナ・バプテスト)と呼ばれた人々がいました。当時広く行われていた幼児洗礼に、新約聖書の教えから疑問を抱いた彼らは、自らの信仰によって洗礼を受け直しました。

しかし、領主が信仰する教派を決める、国教会制度がヨーロッパ社会の骨組であった当時、「信仰の自由」「国と宗教(教会)の分離」を主張した彼らは、迫害を受け、多くの人が殉教しました。

この時代、オランダの《再洗礼派》を指導していたのが、元カトリック司祭メノー・シモンズ(1496年~1561年)でした。穏健で聖書的だったブレザレン(兄弟会)というこのグループは、その指導者の名前からメノナイト(メノー派)とも呼ばれました。

17世紀後半、《再洗礼派》の人々は、信仰の自由を求めてアメリカに移住し始めました。一方、プロシアに移住していたオランダのメノナイトの人々は、18世紀末、ロシアからウクライナ地方を開拓して欲しいとの招きを受け、「信仰の自由」「兵役免除」の特典とともに入植を開始。12万人以上の人々がロシアに移住しました。そして1860年、敬虔派の説教者E.ヴュストによって彼らにリバイバル(信仰復興)が起こり、メノナイト・ブレザレン教会がロシアに誕生しました。

この後、ロシアは約束していた「兵役免除」の特典を撤回。絶対平和主義を唱えていた彼らはこれに反対し1,8000人以上が1874年、アメリカの中西部とカナダに移住。メノナイト・ブレザレン教団、カナダ・メノナイト・ブレザレン教団が誕生しました。

ロシアに残った人々は、ロシア革命、飢饉、二回の世界大戦中の迫害と虐殺などから、南北アメリカへの移住、あるいはドイツ国境への避難など、非常に大きな苦難を体験。このため北米では、メノナイト中央委員会(MCC)が結成され、彼らを支えました。

聖書から平和主義の立場を主張し、それを貫いたアメリカのメノナイトの人々は、兵役を拒否したため、戦争が起こるたびに迫害や困難を体験しました。しかし1940年、他の歴史的平和教会とともに政府に働きかけ、ついに「良心的兵役拒否者(CO)」の制度を勝ち取りました。彼らが兵役を拒否するのは、アメリカ国家に対して忠誠心が無いのではない、神から与えられた人間の生命を愛するからだと、アメリカ国家自身が認めたのです。

第二次世界大戦では、約1万2千のCOが、軍隊に入る代りに民間公共奉仕作業(CPS)に参加しました。単に兵役を拒否するだけではなく、積極的に愛のわざを進めました。ダム建設/精神病院での奉仕などを行い、教会が財政面で援助しました。メノナイト中央委員会(MCC)は、救済事業を通して、戦後のヨーロッパ/アジアの復興を助け、その働きはアフリカ/南米に対する農業指導、職業訓練、医療活動などへも拡大しました。そして、これは日本メノナイト・ブレザレン教団が誕生するきっかけになりました。

第二次大戦後の1949年、北米メノナイトブレザレン教団は、宣教師H.G.ティルマンを日本に派遣。以後も多くの宣教師たちを派遣して、各地にキリスト教会を開拓。日本メノナイトブレザレン教団が誕生しました。現在、関西に20、中部に5、中国に3、関東に1の教会があります。

さらに詳しくお知りになりたい方は、日本メノナイトブレザレン教団 公式サイトをご覧ください。

 

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